15時間勉強したけれど医学部に行けなかった元浪人生の声

成功もあれば、失敗もあります。

誇りでもあり、汚点でもあります。

あなたのためになるかはわかりませんが、

どこかの誰かを勇気づけるためでも、

ノウハウを盗んでもらうためでも、

考え方を改めてもらうためでも、

同じ過ちを犯さないための反面教師でもいい。

どこかの誰かのためになればなと思って、

意識していたことや、達成できたこと、

後悔していることなど、赤裸々に

お話しさせていただきます。

 

10000字以上の長文が続きます。

目次は先にまとめておきますので、

読みたいところだけ読んでもOKです。

 

 

 

現役受験の結果

センター試験62%ぐらい

合格⇒なし

不合格⇒千葉大理学部、東京理科大

    MARCH(センター利用含む)、芝浦工大

 

 

受験の目的

正直言って、大学に行きたいとはあまり思っていませんでした。ネットなどで見ていた大学生活は「人生最後の夏休み」のようなイメージが強く(実際に大学に行ってみて、やはり良いイメージはあまり持てなかった)、特に勉強したい意欲もなかっったです。大学に進学しようと思った理由は、他の選択肢を知らなかったからです。義務教育から高校へ、大学受験を受けて大学にいき、就活をして会社勤めをする。このレール以外、自分が進む道を考えられなかったからです。

そんなありきたりの理由にもかかわらず、1日15時間も勉強し続けることができたのは、おそらく性格のおかげでしょう。やるならとことんやりたいのです。現役ではすべての受験校が不合格でしたが、現役の11月頃に、「どうせなら燃え尽きるぐらいに受験勉強をやりきりたい」、なんて思い始めてはいました。それでも、一つも受からないのは、単純に頭の悪さと勉強不足であり、両親には迷惑をかけてしまいました。浪人での第一志望は、千葉大医学部でした。地元の千葉市近辺で、自分には限りなく不可能に近いところに挑戦しようと思ったからです。医者になりたいとは思っていませんでした。僕にとっての浪人受験は、自分の限界への挑戦、といったところだったかと思います。

 

 

15時間という時間について

基本的に、起きている時間は全て勉強時間です。1秒単位で、ストップウォッチで時間を計っていました。明確に勉強していなかった時間は、睡眠中と入浴中です。入浴といっても必ずシャワーで、髪を洗う時間がもったいないので、時期によっては坊主頭にしていました。

ただ、今となっては、どれだけの時間勉強したかということは、さほど重要でないように思います。こういってしまうと、1日15時間勉強したことが無意味のように聞こえるかもしれませんが、そういうことではありません。時間は間違いなく大切です。時間は命の分割であり、誰もが死に向かって生きています。もう一度、時間はめちゃくちゃ大切です。そんな中で、勉強時間を計るという行為によって、僕は無駄にする時間を最小限に減らすことができたと思います。また、毎日時間を計っていると、例えば、9:00頃には2時間半勉強していた、12:00頃には5時間20分で…といった具合に、自分のペースが何となく見えてきます。いちいち記録を取るほどの事ではないです。しかし、そういったペースを満たしていない時点で、自分がサボっていたことに気付けます。早期解決というやつです。例えば、いつもなら12:00の段階で5時間20分勉強しているのに、その日は4時間50分しか勉強していないとなると、どこかで30分無駄な時間を過ごしているかもしれません。その時間が、担当との面談でやむを得ない場合はいいのですが、ボーっとしてた時間があったとか、友達をおしゃべりをしていた時間であったなど、無駄な時間の可能性もあり、そういった時間を早めに見つけることができます。

勉強した時間では受験の合否は決まりませんし、時間を計る行為そのものはあまり意味がないです。しかし、時間を計ることで、時間を意識するようになったことが、大きく影響しました。

今はアプリなどで時間を計ることもできますが、スマホだとやはり気が散ることがあるので、同じように時間を計るなら、ストップウォッチをお勧めします。

 

 

具体的な生活サイクル

朝6:00に起きて5秒以内には、センター英語の発音・アクセント対策の音読が始まります。一通りが終わるおよそ20分後にシャワーを浴びながら、今日は何を勉強しようか考えたり、モチベーションを上げたりと、頭の中だけで出来ることを済ませます。朝ごはんを食べながらも勉強します。大体、7:30ぐらいには家を出ていたと思います。予備校は8:30に開くので、その数分前に着くようにします。徒歩と自転車、そして電車での移動ですが、移動中も基本は英単語帳と向き合っていました。電車内ではさすがに迷惑ですので、それ以外の場では発生しながら暗記に時間を費やしました。自転車に乗りながらはさすがに危ないので、信号で止まるときに英単語帳を読んでいました。予備校に着き、扉が開くまでは、ひたすら音読です。

予備校が開いてからは、もちろん授業の時間もあるので、一概に生活サイクルを説明することはできません。ただ、休憩という休憩は基本ありませんでした。授業が終わればそのまま自習室に直行しますが、移動中も勉強時間です。食事中も、トイレへの移動中はトイレ中も勉強時間です。ノンストップで、およそ予備校で10時間ぐらい勉強していたと思います。隙間時間の使い方と、集中状態を持続させるための勉強の仕方が、カギになってくるかと思います。詳しくは、下記にてまとめます。

予備校は21:00に閉まります。基本は、閉館の時間まで予備校に居座り続けました。誰よりも長く予備校にいることで、「誰よりも勉強したぞ」と自分を鼓舞していた面もあります。実際は、周りより勉強したかどうかは関係なく、自分との闘いでしょうが、一人での戦いだからこそ、自分で自分を褒めることも大切です。そんなにメンタルも強くないので、家に帰ると勉強しなくなる不安もありました。予備校を出てからは、もちろん域と同じように英単語の音読をして駅へと向かい、家路を進みます。

家に帰ってからは、先に夕食を済ましていた気がします。夕食中も、もちろん勉強時間です。今の僕から見ても、唯一の休息と言えたシャワーよりも、勉強時間である食事を先に持ってきた方が、帰宅直後に勉強を止めることがないから、最良の判断でしょう。寝る直前、30分~1時間ぐらいは、その日の授業の復習に努めました。といっても、ノートを見返して、理解が怪しいところは調べ直したり、付け足したいことを書き加えたりします。ここで音読などをすると、脳が冴えてしまうかもしれません。がっつり問題を解くと、解き切らないといけなくて布団に入れなくなります。家に帰ってからは若干ペースダウンです。24:00をもって、僕に一日は終わります。

 

 

隙間時間の有効活用

結果を残す人と残さない人の分かれ目の一つとして、隙間時間を使えているかどうかはキーポイントかもしれません費やした時間で勉強の良し悪しは図れませんが、時間が大いに越したことはありません。ストップウォッチを常に片手にしていると、時間が動いている状態が当たり前になっていたのです。「トイレへの移動」、「トイレ中」、「教室間の移動中」、「食事中」、「駅のホームでの待ち時間」、「電車内」、「コンビニの待ち時間」など、基本的に勉強していない時間は存在してませんでした。

隙間時間も勉強しようと思った人は、隙間時間に勉強することを予め決めておくとよいでしょう。ただでさえわずかな時間なのに、何を勉強するか考える時間はもったいないです。僕の場合は、英単語の暗記がメインでした。その代わり、一日の勉強計画の中に、英単語の暗記をする時間は組み込みませんでした。英単語の暗記は『TARGET1900』と、問題集などからピックアップした自作の語彙ノート二刀流でしたが、『TARGET1900』に関しては、1700ぐらいまでは完璧に暗記し、それ以降も9割以上は頭に入っていました。わからない単語がなかったとまでは言いませんが、「この単語が分からないと文章が理解できない、問題が解けない」なんてことはないレベルまで、語彙力に関しては上げることができました。英単語の暗記法については、後から紹介します。

 

 

15時間持続する集中法

 

ここも、隙間時間と同等レベルで、合否へのキーポイントかもしれません。おそらく、15時間勉強したと聞いて、「そんなに集中が続くはずがない」なんて思い、自分には無理だと思う人が多いと思います。でも別に、僕は普通の人間です。勉強が特別に好きではなく、出来るようになってきたらちょっと面白いと思う程度。受験勉強において、特別な人間ではありません。それでも、1日15時間も勉強できたのは、ノウハウと呼ぶには恐れ多いですが、他の人とはちょっと違うことをしていたからでしょう。それは、こまめに勉強する内容を変えていたのです。例えば、数学を1時間みっちり勉強するということはせず、問題がどうしても解けなかったり、気分が乗らなかったり、もしくは飽きてしまったら、そこで数学の問題を解くのを終え、他の科目の勉強に移るのです。ただ、問題を解けないというのは、やれることを本当にやり切った状態です。ちょっと問題を読んで、解けなそうとすぐに諦めてしまうようであれば、解けない問題はずっと解けないままでしょう。

このように、多くの人は時間やページ数、問題数できっちりと勉強しようとしますが、その必要はありません。「ズルい!」と思うかもしれませんが、よく考えてください。受験生の目標は、少なくとも、計画通りに勉強することではないはずです。志望校への合格、そしてその後の大学生活や人生に、目標はやりたいことがあるはずです。志望校合格は達成するべき最低ラインと考えた時、合格までに何をどれだけ、どのように勉強しないかという道筋はおおよそ立つでしょう。その道筋にあるタスクを順に潰していくわけですが、つまりは本番までに合格に必要な、やるべき勉強を終えることが重要とも言えます。その中で、もちろん、過去問10年分を最初に解いて、12月になったら基礎問を解くといっためちゃくちゃな順序ではいけませんが、「この順序で勉強しないと合格できない」なんて縛りはないはずです。計画通り、順番通りに勉強しようとして、集中が意欲が削ぎ取られて、結局やるべき勉強を終えられないぐらいなら、順番ぐらいは調整しながら、全ての勉強を終えることの方が優先でしょう。

受験本番はアドレナリンが出るせいか、集中力は普段以上です。試験時間通りに普段から勉強していないと本番で困る、なんてことはないでしょう。少なくとも、過去問を解くときには本番と同じ試験時間を経験するので、そこでペース配分などを学んでおけば十分でしょう。

僕の場合は国立志望で、受験科目数が多かったことが功を奏しました。理系にもかかわらず苦手な物理や化学を長時間勉強するのはとても苦な中で、触れる時間が少なり倫理の勉強なんかは楽しい時間でした。しかし、3科目受験の私立志望では、少し難しいかもしれないです。簡単に言うと、他の科目への逃げ場が少ないからです。でも、同じ科目内でも、分野による識別化は可能でしょう。例えば、物理であれば、力学と電磁気学をいったん分けて考えればいいのです。本質的に同じであるというのはわかりますが、受験勉強においての利便上、分けて考えるだけです。

ここまで読んでいただければお分かりかと思いますが、実を言うと、15時間ノンストップで集中状態であったわけではありません。ほぼノンストップで勉強していたことは確かですが、勉強する内容を変えて、集中力が落ちる前に集中状態を持ち直すことで、結果的に集中力が高い状態でのパフォーマンスを続けていただけなのです。

 

 

英単語暗記法

英単語の暗記法は色々とあり、みなさんもどれがいいか悩むことがあるでしょう。書きなぐったり、類語や例文などから1語ずつ深く学んだり、単語をイメージ化させたり、はたまた、単語帳は使わずに長文などから覚えていく方法もあります。最近は、接頭語など構造から学ぶ方法も良く聞きます。いつか、ブログで英単語の勉強法を全部まとめてレビューしたら面白そうですね。しかし、結局のところ、明らかに効率の悪い方法を除けば、勉強法の良し悪しは個人差であり、どれが合っているかの問題でしょう。その中で、僕にとっての最適の暗記法を示してくれたのは、この1冊でした。

 

1分間英熟語1400

1分間英熟語1400

 

 

正確には、『1分間英熟語1400』の暗記法を、英単語帳『TARGET1900』で実行していました。この1冊に関しては、ざっくり言えば「"1つの日本語"→"1つ~の英熟語"の順に、ひたすらに高速で読み上げていく」という方法です。英単語では、「"1つの英単語"→"1つ~の日本語の意味"」というアプローチで、高速で音読します。この方法が、英語という言語を学ぶ上での単語・熟語の暗記法として適しているかは、正直微妙です。しかし、受験勉強における英語科目を攻略するために暗記法としては、僕はベストだと思いました。少なくとも、僕には合っていました。この方法の特徴を簡単にまとめます。

①英単語と熟語は、覚え方のアプローチが違う。

②暗記の状態をステップに分けて考える。

③暗記しても忘れるという前提のもと、反復を重視する。

④脳への刺激を考えたデザイン。

このうち、僕が特に重要だと考えたのは③です。受験での暗記で、どこまで必要かを考えた時、単語を見た瞬間にパッと意味が出てくるだけのシンプルな状態が、理想だろうと思いました。大学入試は時間との勝負の一面もあるので、全部を考えていくことは向いていません。スピード感を出すうえで、反復による反射速度をあげることがひとつのポイントでした。そして、隙間時間などに英単語の暗記をしていたと言いましたが、そういった時に音読を挟むことで、座る勉強から解放する時間を確保し、身体を動かしながら声を出すことで、眠くならないようにして集中状態を維持することにも、音読による暗記は適していました。

コミュニケーションツールとしての英語という言語を手に入れたいのであれば、一つひとつの語彙をもっと深く学ぶ必要があるでしょう。受験というフィールドにおいて必要なモノを考えた時、勉強方法は変わってくるのです。

 

 

机から離れて勉強する

「勉強する=机に向かう」というイメージを持つ人は少なくないでしょう。僕も、未だにそう思ってしまうことがあります。ただ、机に向かわないとできない勉強って、そこまで多いでしょうか。僕が思うに、机に向かう必要がある勉強は、書く行為が必要な時のみだと思います。例えば、問題を解いたり、長文の解き直しで知らない単語を調べながら書き込んだり、人によってはノートをまとめる時、あとはテキストを読みながら書き込むときなど、そんなに多くはないでしょう。そして、それ以外の勉強において、机と向かい合う必要性、メリットはあるのでしょうか。

ドラゴン桜の真似ではないですが、可能であれば、勉強するときは身体を動かした方が良いです。身振り手振りも加えると良いでしょう。脳が活発に動きます。また、黙読よりも音読です。頭の中だけで読むより、口から発して耳から聞くことで、五感の一部に刺激を与えて勉強することができます。さらに、声にして発してみることで気付くことのできる疑問や違和感もあります。実際に机から離れていても、前の項目で説明した英単語の暗記だって、英語長文問題の音読だってできます。問題文や解説文を読む時も、机から離れられるでしょう。僕の場合、すべてとは言いませんが、問題を解き終えたら、一度机を離れて解説文を読み、戻ってから解き直しをしていました。

ずっと座っていると、余計な疲労が溜まります。身体を動かし、声を出せば、脳はより活発に働いて勉強が捗ります。眠くもなりません。「勉強=机」という勝手なイメージに捉われないでください。

 

 

休憩しないからラク

"0→1"は大変、"1→2"はラクに進む、という話です。

誰しも、「始めて見たら意外と続いた」なんて経験をしたことがあるのではないでしょうか。読書なんかがいい例で、始めてしまえばそのまま続けることができ、そして短時間であれば、大抵の人は集中することができます。勉強内容をこまめに変えていいという話をさせてもらいましたが、その切り替えで勉強を止めないことも重要です。途中でやめてしまうと、そこからのリスタートに苦労する人がいます。勉強を止めてもう一度始めるよりかは、勉強し続けている方が、意外とラクだったりするのです。

もし、ちょっと疲れてきたときは、完全に休憩するのではなく、ローギアで継続する方が、一度止まるよりも意外とラクだったりします。この現象は、自転車で漕ぐのを止めるよりも、ゆっくりでもいいから漕ぎ続けてた方が進みが良いのと似ています。また、ランニングで足を止めてしまうよりも、ゆっくりでもいいから走っていた方が、同じ距離を走るうえではしんどくないこととも似ています。

一日の始めでも、一度止めた後の再出発でも、始めるのには、肉体的にも精神的にも大きな労力を使います。一度止まれば、再び動き出せない人もいます。長い受験生活で、受験本番まで突っ走るには、ダラダラしていいとは言わないまでも、時にはゆっくりでもいいので、勉強し続けた方が結果的にはラクと言えるでしょう。

 

 

勉強計画の必要性

一日単位や一週間単位の計画表、ToDoListなど、勉強計画を立てる人もいるでしょう。はたまた、全く計画を立てない人もいるでしょう。どれがよいかは全くもって人それぞれです。僕も一応、週7日を一日単位で10分刻みにした計画表を作っていましたが、その通りには勉強していませんでした。先ほど書いた通り、こまめに勉強内容を変えていたので、元の計画表を一日単位のToDoListによって調整していました。得意・不得意によって思ったより進みがいい場合、悪い場合もあるので、計画表に縛られることはあまりお勧めしません。計画表通りに勉強できなくてストレスになったり、計画表を何回も作り直して無駄な時間を過ごしたりするぐらいなら、計画表を作らないのも手だと思います。臨機応変に、必要な勉強を考えながら勉強しましょう。

 

 

睡眠について

24時就寝、6時起床の6時間睡眠が原則でした。一時期、3時間睡眠を試してみたり、二日に一度のみ寝る生活を試してみたりしましたが、さすがに無理があったようです。昼過ぎに、どうしても集中が途切れてしまいました。

睡眠に関しては2つの考え方があり、どちらも否定し難いです。一つは、睡眠を始めとして、生活サイクルは習慣化することができ、要するに慣れればどうにでもできるという考え方。もしかしたら、3時間睡眠生活も、慣れで克服できたかもしれないと思うと、甘えかもしれないですね。もう一つは、ハイパフォーマンスのためには十分な睡眠時間が必要不可欠という考え方。最適な時間としては8時間という数字をよく見る気がしますが、個人差はあるでしょう。この2つから選択するとすれば、睡眠時間の差である2時間で、集中力による質と、勉強時間の量から、どっちの方が一日のパフォーマンスが良くなるかを考えるべきですが、個人差であり、自分がどっちを信じるかの問題でしょう。ただ、勉強する科目をこまめに変えていけば集中状態を維持できると考えれば、6時間睡眠でも十分かもしれません。

これにプラスして、仮眠の必要性についても意見しておきます。僕は、仮眠には賛成派です。仮眠を生活サイクルに固定化しまうと、受験本番の試験中に仮眠を要してしまう恐れがあるので、受験生の場合は、どうしても必要な時のみに仮眠をとるようにした方がいいでしょう。アドレナリンが出ているといえども、習慣化されていると、眠気に負けてしまうかもしれません。

受験本番を想定した話をしましたが、受験生のように試験を控えている勉強に関しては、就寝時間、起床時間を定めることをおすすめします。ただ、学ぶことには誰しも没頭するタイミングがあり、そのゾーンにハマったときは、時間帯などに関係なく学びまくった方がいいと思います。なので、趣味で学んでいる人や、まだ受験に身体を合わせなくてもいい高校1・2年生は、ノってきたときは夜中でもとことん勉強するほうが良いかもしれないです。

ついでですが、寝るときは基本的にマスクを着けていました。音読に多くの時間を費やしていた僕の場合は、喉がやられると勉強の効率が下がるからです。お節介でしょうが、体調管理には十分に気を使いましょう。

 

 

「休憩=勉強しない」とは限らない

僕の浪人生活に、休憩という概念がなかったわけではありません。今までの話と矛盾するようですが、疲れた時はしっかり休息をとるべきだと思っています。ただ、その休み方がみなさんとは違うかもしれないので、お話ししていきます。まず、この話をするには、前提として、疲れている状態を分類することが必要です。疲れている対象が、①脳、②身体、③精神、の3つに分けられます。これらのうち、勉強をしない休憩が必要なのは、①の"脳が疲れた状態"だけだと僕は考えたのです。

脳が疲れた状態とは、頭が働かない、集中を欠いたといった状態です。ところで、脳は筋肉と似ていると考えることができます。使い過ぎると疲労で機能しなくなりますが、時間をおいて休ませれば再び機能します。また、負荷をかけ続けることで、持久力をつけることもできます。この話が科学的根拠に基づいているわけではありませんが、僕の経験からはこのような考えられます。さて、文章を読んでいても頭に入ってこないような集中力を欠いてしまった状態で勉強することは、(全く無駄とは言いませんが)明らかに効率が悪いでしょう。こういった場合は、一度勉強を止めて、しっかりと脳を休ませる必要があります。

しかし、僕はこういった時間をほとんど取りませんでした。集中力が低下し始めた段階で勉強内容を変えることで、集中を完全に欠くことを避けてきたからです。これも根拠なき持論ですが、勉強内容を変えることで、脳内の違う部分を使うことになるだろうと考えていました。腕立て伏せとスクワットで使う筋肉が違うことと同じ考え方です。

さて、勉強をしない休憩が必要なのは、"脳が疲れた状態"だけだと言いましたが、②身体、③精神が疲れた状態では勉強は続けられるということになります。座りっぱなしで足腰が疲れたのであれば、身体を動かしたり、ストレッチをすることだったりは必要かもしれません。しかし、そういった動作であれば、英単語帳1冊をもって音読をすることはできるし、イヤホンを繋いでリスニングのトレーニングもできます。ストレッチするかで勉強できない、なんてことはありません。また、精神が疲れた状態とは、やる気が起きない、意欲が湧かないような状態です。勉強を休むことによってやる気が復活する、なんて直接的な因果関係はありません。そもそも、そういったやる気などに依存しないことが大事かもしれません。感情面はどうしても起伏があるので、状態が悪いときもあります。その度につまずいていては前には進めません。時にはじっくり考えることも大事ですが、基本的には、精神面がマイナスの状態は不定期に訪れることを理解しておいて、それを無視して勉強するべきです。一方で、例えば、模試の結果が良くてテンションが上がった、オープンキャンパスでモチベーションが生まれたなど、プラスの感情が沸いてきたときは、一時的にその勢いの乗っかると良いでしょう。調子の良いときはどんどん進み、調子が悪いときはローギアでも進めるのです。

まとめです。疲れを感じた時、勉強を止めてその原因を解決できるのであれば、勉強を止める意味はあります。しかし、勉強を止めてもその状態が変わらないのであれば、その休憩は勉強できるはずの時間を無駄にします。自分の状態に合わせて、どういったケアが必要かをしっかりと吟味しましょう。また、精神面に依存しないことや、勉強内容を細かく切り替えたり、同じ姿勢で勉強し続けないなど、疲れないための予防を心掛けましょう。

 

 

受験結果

合格⇒北海道大学(前期)、東京理科大学(センター利用)

不合格⇒早稲田大学上智大学(保留)

 

「あれ?千葉大医学部は??」

残念ながら、センター試験で諦めました(笑)過去のデータからして、目標は90%、最低でも86%は必要と考えていたのですが、結果は83%でした。

医学部に行きたかったわけではないので、他の医学部は全く検討しませんでした。センター試験を終え、予備校の担当、そして両親と相談した結果、他の国立大への進学を第一志望と考えました。しかし、それまでは当の本人は「センターがダメなら私立でいいかな」なんて暢気なことを考えていたので、急いで旧帝大東工大の過去問を解き始めました。中日ドラゴンズのファンだったので名大を考えましたが、二次試験で国語が必要となり諦め、"ちょっとだけ"数学が得意だったことから阪大の数学一本で勝負もちょっと考えましたが、冷静さを取り戻しました(笑)。東大や京大、東工大は厳しいと思い、パスしました。どこの大学に行くかよりも、とことんやりきるということが目標の一年間であり、それまでの18年間では考えられない日々を送れたことに、どこか満足していました。「残り1カ月もやり切れよ!」という声もわかりますが、自分の浪人受験の目的を十分に果たしたと思い(熱量を失っただけかもしれないけれど)、安全策である北海道大学or九州大学で迷いました東北大は、物理が苦手で不安が残ったので、選択肢から外れました。雪と台風で悩みましたが、北大は総合理系制度(2学年への進学時に学部を決める)があったので、北大を選択しました。

受験結果を見ると、1日15時間勉強してた割にはショボいです。僕より少ない勉強時間で、より良い結果を出せる受験生はたくさんいるでしょう。どうして受かりたい志望校があるであろうみなさんが僕と同じ過ちを犯さないように、反省点を次の項目でまとめさせていただきます。

 

 

不合格の原因

センター試験のみの科目(国語)を疎かにした

②二次試験で必須の科目(物理、化学)の勉強が足りなかった

③好きな科目(英語、数学)に時間を割きすぎた

④15時間勉強できていない時期があった

 

センター試験のみの科目(国語)を疎かにした

国立受験者ならわかるでしょう。センター試験での不十分な結果は、合否に直結するといっても過言ではありません。医学部に行きたいと思っていなかったとは言え、志望校にした以上は受かるために最善を尽くさないといけません。しかし、「限界への挑戦」という言い訳を自分に使い、ひたすらに勉強することに偏りすぎて、苦手な国語をそのままにしていました。

二次試験で必須の科目(物理、化学)の勉強が足りなかった

北大レベルの二次試験なら、合格ラインは取れていました。しかし、医学部という最難関に挑むのであれば、二次試験の科目に不得意があってはいけないでしよう。得意科目2科目、普通科目2科目ぐらいには持っていかないといけなかったはずです。それですら、センター試験で最低ラインが取れた場合です。ここもやはり、医学部に挑戦する自覚が足りなかったと言わざるを得ないでしょう。

得意な科目(英語、数学)に時間を割きすぎた

英語に関しては、千葉医も十分合格圏内だったと思います。数学も、分野による得意不得意はあって余裕はありませんが、なんとか圏内でした。得意になるとその勉強は楽しくなり、もっとやりたくなってしまいます。それが悪いことではありませんが、志望校に合格することを目的とするのであれば、英語の勉強量を減らすべきでした。

15時間勉強できていない時期があった

1日15時間勉強をし続けたと言いましたが、浪人中毎日とはいきませんでした。予備校が21:00に終わり、そこから1時間ぐらい友達と話している時期があったのです。1年間良くやったと思う一方で、あの時間も勉強していたら、何か違う結果になっていたのかもしれないと思うと、悔やむ気持ちもあります。

 

言うまでもないでしょうが、まとめるならば、勉強のバランスが悪かったです。そして、そのバランスが悪い勉強の原因は、やはり大学受験の目的でしょう。合格やその先を目標にしていれば、勉強の計画や優先順位も変わっていたはずです。受験勉強そのものが目的と化していた部分があるので、このような失敗になったのでしょう。そもそもの実力不足というか、頭の出来もあるかもしれませんが、やり残したことがある以上は、自分の不備には違いありません。どうしても受かりたい第一志望、大学に入ってやりたいことがある人は、しっかりと道過じを立てて、バランスを考えて勉強し、僕と同じ過ちを犯さないようにしてください。

 

 

受験を経ての感想など

できることなら早稲田や上智にも受かりたかったという想いはありますが、受験結果に対して、後悔はありません浪人中の11月には、代ゼミの早稲田プレで、基幹理工学部の300人ちょっとという狭い枠組みではありましたが、全国1位を取ることもありました。代ゼミの早プレは難易度が低めなことも、早稲田程度は滑り止めの受験生(東大や医学部に受かってくる人たち)が受けていないことも、大半は現役生なこともわかっていました。それでも、平均点が48点ぐらいの中で、85点という得点、1番という数字は誇らしいものがあります。過去の栄光に浸るのは良くないですが、不得意なことでも、やれば想像できない結果を生み出せるという自信につながりました。この一年が僕にとってどういった一年になるかは、これからの行動次第でしょう。

しかし、受験としてやりきったかと言えば、やや不完全燃焼、90%ぐらいです。まだやれる部分はあったでしょう。15時間勉強の中での最大の勉強時間が、確か15時間48分くらいでした。しかし、15時間を超すのがぎりぎりな日もあったし、そもそも15時間すら言っていない日もあったことを考えれば、勉強は時間で図るものではないとしても、やれることを全てやったとは言えなかったです。もう一度受験したいとは思いません(笑)

 

言い訳かもしれませんが、頭の良し悪しは、遺伝と環境による影響が大半だと、僕は思っています。そして僕自身、真面目に勉強する性格ではありましたが、頭は悪い方だと感じていました。事実、現役で一校も受からなかったわけです。そんな勉強を苦手とする僕でも、自分の成長を感じ、模試でありますが結果を残せたこともあって、浪人での一年間は、楽しく、有意義な時間でした。浪人という選択肢をとったこと、その環境を与えてくれた予備校、そして何より両親には、心から感謝しています。

 

 

最後に

大学受験に関して僕が思っていることを吐き出して終わろうと思います。

受験直前の人は迷いや不安が生じてしまうかもしれないので、今は見ない方がいいかもしれません。高1,2年生には、受験という選択肢を取る前に、一度読んでいただきたいです。

 

大学受験というシステムは、決して平等なものではありません。

再度言いますが、頭の良し悪しは、遺伝と環境によるところが大半を占めているでしょう。しかしながら、勉強が嫌いで、不得意でも、努力すればどうにかなる可能性を残してしまっているのが受験というシステムであり、学歴社会です。僕のように苦手とする人でも、そこそこ大学に行くことができてしまいます。僕はこのシステムに否定的です。不得意でも勉強してて楽しい人はいいですが、楽しくない、嫌いだという人からしたら、非常に苦しい時間でしょう。人を図るものさしは、人それぞれ違います。無理に同じ枠組みの中で戦う必要はないはずです。それぞれが戦いたい場所で好きに戦えることこそが平等ではないでしょうか。一方で、受験とは、戦いたい場所で勝てる自信がない人が、難易度を下げることで勝てる可能性を残した逃げ道、救済システムかもしれません。大学受験というシステムが必要かどうかは、大学の在り方で変わってきますが、少なくとも、大学受験がフェアな戦いだとは思わなくて大丈夫です。勉強は努力で伸ばせても、遺伝と環境が大半を占めると考えれば、得意・不得意があって当たり前なのです。

 

大学へ進学するというのは、選択肢の一つに過ぎません。

高校生のうち、特に事情がない人たちは、大学に進学することが当たり前となっているでしょう。だが、他の選択肢を知らない人は多いと思います。僕もそうでした。選択肢を増やすためには、知識を増やし、色々な人にあって、それまでの自分の性格や考えを変えていかないといけません。学ぶことの目的は、単純に学ぶことが楽しいときもありますが、自分の可能性を広げるためなのかなと、最近は思うようになりました。世の中は、知らないと開けない道ばかりです。学校に勉強じゃなくてもいいです、自分が面白いと思ったことを学んでください。興味を持ったことの方がイキイキと学べるので、きっと得意にもなるはずです。得意になれば、仕事にできる可能性もあります。その方が、楽しく幸せに生きられそうじゃないですか?僕自身、今はこのブログを書くという行為を始めとして、好きなことを楽しく学んでいます。しかし、何も考えず受験、就職というレールに縛られ過ぎて、自分を見失った事実もあります。好きなこと、楽しいことを見失った人生は、果たして良い人生となるでしょうか。安定を求めて受験、就職する人が多いようですが、そもそもは、学歴社会というシステムも作り上げられたものに過ぎず、絶対の保証はありません。詳しくは、僕のこの一冊を読んでくれるといいでしょう。高校1,2年生には、是非読んでいただきたい一冊です。 

「洗脳」と言われると悪いイメージを持つかもしませんが、決してあなたの人生を閉ざす本ではありません。 受験→就職というレールが、なぜ、無意識のうちに当たり前となっていたかを考えさせてくれます。それを知った上で、僕と同じ過ちを犯さないように、大学受験という選択肢に、そして人生に真剣に向き合ってほしいです。この本を読んで、どうしたらいいかわからなくなったという学生さんがいたら、一声かけてくれると嬉しいです。僕も悩みは拭えていないです。一緒に考えていきましょう。

 

 

きっと書き切れていなこともあるので、

気が向けば、書いた内容を掘り下げたり、

書き忘れたことを別に記事にしていこうと思います。

聞きたいことや記事にしてほしいことなどがあれば、

TwitterのDMやリプ、ブログのコメントでご連絡ください。

書くことは好きだけれど、何をけばいいのか探り探りなので、

ご意見をくれると助かります(笑)

 

この記事を読んで思ったこと、感じたことがあれば、

コメントをくれるとうれしいです。

「僕も15時間勉強するように頑張ります!」

なんて律儀なコメントじゃなくて大丈夫です。

「僕はちゃんとバランス考えて、行きたい大学に行きます。」でも、

「ちゃんと休みながら勉強した方が効率がいいと思うので、

あなたに言っていることは間違いだと思います。」でもOKです。

僕の経験と言葉で、少しでも、

誰かの気持ちを動かせれば、僕にとっては十分です。

みなさんの声を聴かせていただきたいです。よろしくお願いします。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!